関連書籍紹介

タイ文字練習帳

著:諸江 ボウォン 出版社: めこん
税込価格: 945円 (税込)

体裁: A5判 並製 64 ページ
刊行年月:2000.10

「タイ文字を読んでみたい」と思う人は大勢います。
練習ページにイラストを用い、様々な工夫がなされています。
あとはタイ文字の基本ルールをおさえれば、
タイ語の看板くらいなら読めるようになります。
タイ文字習得の早道、それは自分の手で書いて覚えることに
他なりません。

この本一冊でタイ文字の読み書きの基本がマスターできます。
文字が読めるようになればタイ語の世界が一気に広がります。

もって歩くタイ語会話BOOK

著:諸江 ボウォン 出版社: 西東社
税込価格: 997円 (本体価格950円)

体裁: B4判 並製 278 ページ
ISBN: 978-4791614042
刊行年月:2006.10.10

内容(「MARC」データベースより)
場面ごとに「日本人ならばここでこういうことが言いたい」というフレーズを現地の人が使うタイ語で表現。
困ったときの言い回しも充実。
それぞれのフレーズにはカタカナ読みをつけ、タイ語の特徴である声調についても表記する。

ことたび タイ語
〜ことばをもって旅に出よう!〜 (CD付)

著:馬場 陽子 吹込者:諸江 ボウォン 出版社:白水社
税込価格: 1,680円 (本体価格1,600円)

体裁: A5変型判 並製 142 ページ
ISBN: 4-560-00579-6
刊行年月:2002.11

最新型・旅の会話シリーズ!
わかりやすい・読みやすい!
出発から帰国まで、すぐ/かならず使う便利な表現のエッセンス。
はじめての国のひとり歩きをしっかりサポートします。

関連記事

JTECS(ジェイテックス)友の会ニュースより
Vol.44 1999年9月 社団法人 日・タイ経済協力協会

タイ人に聞く
諸江ボウォンさん

東京でタイ語に関わる仕事全般を取り扱う有限会社「Thai Net」を設立した諸江ボウォンさん。本当の名字はウォンルークンさんという。“諸江”という名字は日本で生活していく上での利便性を考え、“日本でのお父さん”と慕う方のお名前をお借りしているそうだ。

タイと日本を結ぶ
ボウォンさんは1990年、タイで観光関係の短大を卒業後、日本語を学ぶために来日する。以来年間のほとんどを日本で過ごしてきた。
「中学生の時、日本の経営者に関する本を読んで、日本に行ってみたいなと思ったのが日本に関心を持った最初かな。それに多くの人が行くアメリカよりも日本に行くほうが将来役に立ちそうだったので(笑)」
日本語学校で1年半、日本語を学んだ後、専修大学に入学。私費留学生という立場上、学費や生活費のほぼ全てを通訳などのアルバイトで稼ぎ出した。
卒業前にどうしてもしておきたかったというアメリカへの語学留学を、4年生になる前の1年間を休学して実現させる。もちろん渡航費用は自ら捻出したものだ。ところが渡米後、2週間でホームシックにかかり日本に帰りたくなったボウォンさん。「君はタイ人だろ?」と日本人にからかわれ、自分がいかに日本の水に合っているのかを肌で感じ取ったという。
大学卒業後、「日本の社会のことは学生という経験だけではわからない」と、日本で仕事をしていくことを決意。タイ語学校の講師などを経て、昨年自らの会社「Thai Net」を設立した。
「いろんな人の助けがありました。もうダメだ、タイに帰ろうかなと思うと、必ず助けてくれる人が現れる。人との出会いには本当に恵まれていたと思います」
そんな人との触れ合いを大切にするボウォンさんの名刺には“タイと結ぼう”という会社のキャッチフレーズが印刷されている。日本とタイのネットワークを考える、という意味で付けられたThai Netという会社名。「経済面だけでなく、文化、お互いの国民の心をも結んでいきたい」。それがボウォンさんの目指すところだ。
ボウォンさんは今、通訳や翻訳、タイ語講師の仕事以外に国際理解教育の講師として都内の小中学校で“タイを”伝えている。
なんの知識も持たない、何も描かれていない真っ白なキャンバスのような子供たちの心に自分の母国を描いていく。そんなエキサイトかつ責任重大な仕事が、今とてもやりがいがあるという。

競争ではなく共生していくために
会社を設立した以上、組織を大きくしていきたいのでは? と質問するとあっさり否定されてしまった。
彼がこれから仕事を展開していくうえで大切にしていきたいのは組織よりネットワークだという。
「社長がいて部長がいて、それぞれにお伺いを立てていたのでは行動が遅くなってしまいます。組織よりネットワークを作り、それぞれの得意分野を活かして仕事をしていくのがベストなのではないでしょうか。
またそうしたネットワークをつくるためには人材育成も必要です、例えば日本には素晴らしい本がたくさんありますね。だけどタイではあまり紹介されていません。私はそういう本を翻訳して紹介していきたいのですが、一人で出来ることは限られています。だから人を育てていきたい。例えば同じ翻訳をしている人達がネットワークを作り、お互いに助け合い、自分の能力を高めていければ、いろんな意味で可能性は広がっていきます」
ボウォンさんは最近、フットワークを良くするために都心の便利な所へ引っ越しをした。もちろん家賃は高くなるが、一人で様々な場所へ出かけて行かなければ彼の立場からすると、結果的には全ての面でプラスにつながる。またレベルが高くなり講師を務めるタイ語教室などでクラスが無くなってしまった生徒を自宅に呼んで教えることもできる。ダイニングルームは、いつでもタイ語教室に変身できるよう、机や椅子なども考えられたものが用意されていた。もしかするとここから将来ネットワークを組めるような優秀なタイ語スタッフが育っていくかもしれない。
競争は好きではないというボウォンさん。
「競争ではなく“共生”していく。どうしたらお互いに生きていけるかを考えたほうが楽しいでしょ(笑)」
屈託の無いボウォンさんの笑顔を見ていると、タイと日本の結びつきがさらに強いものになっていくことを実感できた。

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